「実力を伸ばして自信をつけたい」そう考えているあなたへ

こんにちは。

ステージに上がる音楽家のためのパーソナルトレーナー、進藤浩子です。

戦争や大きな自然災害流行病のときには、人々は楽しめず世界的規模で文化は停滞してしまいます。

悲しいかな、戦争が起こるタイミングで、医療や色んな技術が発達しますし、

大災害が起こることで、原発や洪水の恐ろしさ、社会や人の弱点などに気づかされます。

クラッシックの歴史は戦争の歴史とも言われます。

パンデミックは、地震や気象のように人がコントロールできない災害、ウイルスによるヒトへのテロとも言えます。

ここから世の中がいい方向へ進んだり、私たち一人ひとりが学ぶことが必ずあります。

ステージ自粛を要請されて以来、音楽家から悲しい声がずっと聞こえています。

『僕も、当然ながら東京でのジャズクラブでの演奏の機会がなくなっています。

これまでたくさんの経験をさせて頂きましたが、これだけの苦境は僕のこれまでの音楽人生で初めてです。』

『演奏の場が全て無くなり、フルートを吹くモチベーションが全く見出せません。

練習していてもなんのインスピレーションも湧かず、ここ数日で、すっかりフルートが吹けなくなってしまいました。』

 

一般的に、つらい、悲しいなどネガティブな感情はよくないもの、ネガティブな感情を持ってはいけないとされています。

なので、私たちは悲しんではいけない、不安を感じてはいけないと思っています。

演奏ができなくてつらい、悲しいというのは、演奏できる自分は幸福だということの裏返しです。

コインには表があれば必ず裏があるように、裏のないコインは存在しないように。

感情は、どんな感情も大切なものです。

 

また、悲しんだり不安を感じたり、痛めたり悩むことは、弱さ、恥、負けというイメージをもっています。

なので、不安や悩みから逃れようとしてしまい、よけい不安が大きくなったり、人によってはお酒に溺れて依存症になったりします。

不安や怖さは人が安全に生きるための必要な反応です

私たちは、ありのままの感情を素直に受け入れていいのです。

と言われても、何十年と思ってきた固定概念、脳の回路は、一瞬で覆ったりしません。

 

また、他の人が何かつらい思いをしている話を聞くと、かわいそうだと悲しくなったりその方の気持ちに共感します。

人のつらさや苦しみを我が事として心をくだいているとき、「インターロイキン6」「コルチゾール」といった体に良くない物質が抑制されることがわかっています。

自分以外の誰かを慈しむ、大切にするときには、母親が乳児に向けるときに出る「オキシトシン」というホルモンを分泌させ、幸福を感じます。

一方、勝ち負けのためにがんばる状況で分泌される「アドレナリン」は、実は、イライラして幸せではありません。

 

つまり、私たちが良くないと考えていることが、実は人にとって大切だったり、いいと思っていることが、実は体に良くなかったりします。

音楽能力の向上、動きの改善やステージフライトにおける改善において、心や考え方は大きく影響します。

子供のように、人の評価を気にしたり完璧を求めたりせず、ただ好きでやるからグングンと伸びます。

 

今、どこを見てもネガティブな情報があふれていますし、誰もが不安を抱えています。

「国連の世界幸福度ランキング2020」によると、日本はG7の中で最下位、153カ国中62位でした。

幸福度は、自己評価した主観、楽しいか辛いかという主観質問、一人当たりGDPなどで測られます。

寿命が長く、先進国で平和に暮らしていながら、私たち多くが幸福感を感じられないでいるのです。

日本人の幸福度が低いということは、“自己評価の低さ”からきているということです。

 

「自分は〜でなければならない」「〜だったら自信がもてる」、人の言葉に傷いてしまうのは、

自分に対する評価が低いせいです。

人の評価や何かの条件によって自信がつくのであれば、ありのままの自分には自信を持てません。

根本的には自分を肯定していない、自己評価が低いということです。

その状態でどんどんと人の評価に振り回され、本当の意味での自信は持てなくなってしまいます。

自分を肯定していないまま、がんばり続けたところで、心の底からの幸福は感じられないです。

 

「自分は〜でなければならない」「〜だったら自信がもてる」ではなく、自分が自分の価値を認めましょう。

 

非常事態でステージなど音楽活動が止まっても、自分が生きること、音楽家であることは止まりません。

自分の生活を止められて、自分にとって大事なこと、大切にしたい人がわかってきます。

自分が本当にやりたいことや、やっておかなければならないことも、気づきやすいでしょう。

ありのままのあなたを肯定して、あなたが本当にやりたいことで、自分を発揮してください。

 

「自分の演奏にずっと自信がないあなた

楽しく演奏できるようになりたいあなたへ」

音楽家のためのメンタル講座

《ミュージシャンボディトレーナー進藤浩子》

ステージに上がる音楽家のためのパーソナルトレーナー

思うように動かせない、痛みや悩みを抱えている音楽家の方が、

動きを回復して能力を発揮し続けるよう、支援しています。

19年医療に従事したのち音楽家専門のフィジカルセラピストに。

バイオリン、ピアノ、トランペット、アコギ歴。

趣味は、大人から始めたクラッシックバレエ、英会話

詳しくは プロフィール

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