衝撃だった五嶋みどりさんのコンサート

6/16、みどりさんのコンサート@王子ホールに行きました。

銀座三越の奥にある、王子製紙の王子ホールディングスビルの2F。

2階なら、と階段で上がったら、4階分くらいあった。

チケットの席に座って、荷物を全部床に置く。

なぜなら、20年くらい前、佐藤陽子さんのコンサートで事件を起こしたから。

 

次の曲が始まる前、静まった一瞬、

「パタッ!」

 

私の傘が床に落ちた音………><

次の瞬間、佐藤陽子さんの首が、前列端に座っていた私の方へグリっと向いたのでした。

大きなまなこを開いた佐藤さんの顔。。

以来、コンサートではすべてを床に置くようになりました。

 

コンサートは衝撃でした。

本物のクラッシック、本物の芸術…

終わって感無量で涙が溢れました。

隣りにいた方も泣かれていました。

 

本物のクラッシック、芸術とは、CDや再生機を通して聴く音楽ではなく、弦楽器の響きをアンプを通さず肌で感じたという意味です。

もちろん、クラッシック作品を一流の演奏家が弾く音楽という意味もあります。

 

帰りはスマホを見ず、本を読む気も起きず、煩悩を消し去られたような感じで、その日も翌日も何も聴きませんでした。

フルトヴェングラー指揮の演奏を聴いた人はみんな衝撃を受けたそうですが、こんな感じだったのかな。

 

演目はラフマニノフとラヴェル。

みどりさんとオーストラリア人のVi、米人のヴィオラ、カナダ人のチェロのカルテット。

大小の4つの飴色の木の箱からの響きに、耳からだけでなく振動に包まれる体験は、ホールコンサートだからこそ味わえるもの。

 

演奏の何がどうだったかは、曲に無知なのと、私の表現力を通り越しているのとで書けません。

作曲者と演奏者の高い感性や芸術性が、音に表れているのでしょう。

 

ミュージックシェアリングとは、’92年にみどりさんが立ち上げたみどり教育財団のことで、認定NPO法人。

若手の音楽家に社会貢献の場を与え、特別支援学校、高齢者施設、病院で演奏したり、アジアの開発途上地域で活動したりされています。

 

今回のコンサートは活動報告コンサートで、20周年だそうです。

地味なワンピースに、口紅以外はノーメイクのみどりさんは、同時通訳も。

 

心に残ったのは、「なぜ、みどりさんはあんなに人々の中に入っていけるのか?」という問いに、「あなたは一人ではないのですよ、ということを音楽で伝えられるから」。

 

パンフレットにある写真で、日本の盲特別支援学校で子どもたちの前で膝まづいてViを弾くみどりさん。

どんな気持ちで弾いて、その音は見えない子どもたちにどんな風に響いたのだろう。

 

世界的ヴァイオリニストでアジア人であるみどりさんが、自分がやりたいこと、自分の使命を果たされているのだと思います。

▶Music Sharing ミュージック・シェアリング
支援(募金)、楽器指導プログラムなど。


『演奏不安・ジストニアよ、さようなら 音楽家のための神経学』

《ミュージシャンボディトレーナー新堂浩子》

ステージに上がる音楽家のためのフィジカルセラピスト

音楽家の不調を根本的に神経系から改善して、心技体トータルで向上していけるよう支援しています。

19年医療に従事したのち音楽家専門パーソナルトレーナーに。

バイオリン、ピアノ、トランペット、アコギ歴。

趣味は、大人から始めたクラッシックバレエ

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