演奏の上達、動きの改善を左右する感情ー体と心「感情」2

こんにちは。

ステージに上がる音楽家のためのパーソナルトレーナー進藤浩子です。

 

楽器の練習で、とにかく繰り返すこと、反復するだと考えられています。

動きを改善するためにひたすら回数を重ねたり、体のエクササイズで痛みを我慢して大きさを求めます。

 

実は、音楽のレッスンや運動するとき、やる時の”感情”によって効果は違ってきます。

子供の時、楽器や歌を始めた時、楽しかったですよね。

 

逆に、あまり好きでない習い事は楽しくないし、嫌いな科目などは苦痛だったりします。

技術を伸ばそうとしたり、すでにある動きを改善する時の、感情の影響についてです。

 

演奏を学ぶ脳

感情で差がつく

音楽のレッスンにおいて、感情は大きな意義があります。

できなかったことができるようになったり、上手く行えている時は静かな高揚感や満足感があります。

逆に、失敗を繰り返す時、不安やいら立ちは、ストレスとなります。

 

感情は脳の神経細胞のやり取りを左右します。

脳で作られるドーパミンなどの神経伝達物質は、感情に左右されることがわかっています。

感情によって神経細胞のシナプス(つながり)の感度や、やり取りする情報の量が増減します。

 

気持ちいい、喜び、遊び心、好奇心を持って取り組むことは、脳は神経回路を選び取りやすい、動きを学びやすいです。

逆に、不安、恐れ、痛みや疲れがある時は、脳の神経回路は新しくつながることができません。

脳は、限界や失敗、不安、機械的な繰り返しなど楽しくない経験のパターンを、刻み込んでしまいやすいです。

 

反復練習を過度にすることは、よくないパターンを脳に組み込んでしまいます。

端的に言えば、脳は意図したことではく、繰り返した動きを学びます。

 

どんな些細な進歩でも、喜ぶこと、印象を大きくすることは、脳が神経回路をつなぎやすくなります。

小さな変化に感激したり喜ぶことは、大きな成果への一歩です。

 

痛みなくして成長なし?

痛み、ストレス、焦り、劣等感を感じる時、失敗にとらわれている時、自分には無理と思っている時、

脳が新しい神経回路を作りにくいです。

 

痛みがある状況でレッスンをすることは、望ましくありません。

指関節や腕、肩、腰でも体全体の動きのつながりを見ずに、原因でなく痛い部位に注目してしまいます。

痛みを意識していまい、動きのパターンを強化しかねません。

 

「もう一回」させない

指導者の方で、生徒さんがいい音が出せた時「もう一回やって」と言うと、大抵失敗させます。

最初に何か上手くできた時、たまたまできた場合が多いです。

本人は、どうすれば同じ音が出せるのかわかっていないので、同じ動きができず失敗します。

 

どうやってもう一度いいかわからず、脳が新しい能力を統合することを妨げる恐れがあります。

プレッシャーがかかると、つながりの弱い回路を消しかねません。

大切なのは、本人が自分に集中して体験していくこと、動きの神経系を統合させることです。

 

皆さんも経験おありだと思います。

私は吹奏楽部でトランペットを吹いていたとき、顧問の先生に「その音よ!もう一回」

でも、間違って出た音なので、再現できません。。

 

今だにバレエで「最初のジャンプよかった、あんな感じで!」

どんな感じかわからない。できない(T T)

 

繰り返しが有効なのは、満足感を味わいながら自発的に行う時です。

生徒さんがいい音が出せた時は、「よかったよ」と言ってあげるだけでいいです。

 

エクササイズで

音楽家の方が行うエクササイズでも同じことが言えます。

楽しいとか、動いて気分がよくなるような運動であれば、続きますし効果が出ます。

義務感からやろうとして楽しくない運動や無理にダイエットしようと運動しても、効果が出にくいです。

 

きついストレッチは、多くの人はイヤなので続きませんし、実際あまり効果的でありません。

楽しいとか気持ちよくやることができる運動なら、効果が出て継続もできます。

 

肩こりや腰痛改善のための運動は、無理せず気持ちよくやることがコツです。^^

音楽家のための腰痛、肩こり【動画講座】

 

困難な状況で

うつなどは脳内の化学物質のせいだと言われることがありますが、自分の意識や行動によって、これに影響を与えることができます。

ジェフリー・シュワルツは「意図や意識を伴う取り組みは脳の機能を変えることができる、脳の科学現象を変えることができる」と述べています。

 

生きていれば、困難な状況に陥ることもあります。

希望が叶えられなかったり大きな悲しみに打ちのめされたり、生きる意欲や情熱をなくすことがあります。

病気、ケガ、他にも絶望や無力感から、生きる気力すら失うことがあります。

 

大怪我をしたアスリートが絶望の淵から、情熱を目覚めさせてパラリンピックの選手になったりします。

命さえあれば、生きる力を取り戻せることを教わります。

生命力や命の尊厳は、何があっても損なわれません。

 

自分自身を大事にし自分を敬ってください。

喜んで取り組むことで、身体や習慣は変えていくことができます。

 

最後に

技術を伸ばしたり体を改善するとき、ただ回数や大きさを求めても、よくなりにくいばかりか時には逆効果になります。

本人が好きで、やっていることに没頭、集中している時こそ、脳は活発に神経回路を作ります。

「マインドフルネス」の意味は、今この瞬間、自分の内面にのみ集中していることです。


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《ミュージシャンボディトレーナー進藤浩子》

ステージに上がる音楽家のためのフィジカルセラピスト

音楽家の不調を根本的に神経系から改善して、心技体トータルで向上してより高いステージで揮けるよう支援しています。

19年医療に従事したのち音楽家専門パーソナルトレーナーに。

バイオリン、ピアノ、トランペット、アコギ歴。

趣味は、大人から始めたクラッシックバレエ、英会話

詳しくは プロフィール

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