Musician’s Dystonia

ジストニアという体が勝手に
動いてしまう病気があります
小児期に全身性に起こるものや眼瞼痙攣などです

演奏で起こるものを
Musician’s Dystoniaといいます

演奏している時に指が勝手に動いてしまいます
はっきりとした原因はわかっていませんが
異常な神経伝達のせいと考えてられています

書家におこる書痙や演奏家に起こるものは
書く、弾くなど特異動作(決まった動き)で
起きてしまうもので職業性クランプ(痙攣)とも言われます

教育番組内で医師から
「一生治らない可能性を示唆された」
演奏家なら誰が聞いても
出演者のように絶望するでしょう

番組にもありましたがジストニアの場合
指の動きがおかしいのを練習でなんとか
克服しようとして余計に症状を
悪化させてしまうケースが多いのです
実際は治らない訳じゃありません

先日の「音楽医学研究会」でも
ピアノの先生から医師にもピアニストにも
この病気をもっと知ってもらいたいと言われましたが
防衛医大のN教授は「診断が難しいのです」と

実際、指の巻き込みはジストニアという
病気でなくても演奏では起こります
今まで「あるある」で書いてきたように
指は力をいれることで弾いていない指が
巻き込みます

親指以外の四指の屈筋は
解剖上一緒に曲がるからです


よく小指巻き込みますね

どの楽器でも小指が鍵型に巻く
別にジストニアじゃありません

疾病には境界域があります
ジストニアでない人が聞くことで
上手く弾けないとき、この病気ではないかと
疑うことで罹る確率は上がってしまいます

例えば頭痛が起こりそうな予感がした時でも
起こらずに済む場合もあるわけです
ジストニアなんて知らなければ
疑わなくて済みます

今まで何人かの方から「指がおかしい」とご相談を受けました
ほとんどが20ちょっとでまじめで熱心な男子です
幸いにして私は診断する立場にありません

思うように弾けないとき
肉体的精神的に状況はよくないです
上手くいかないフレーズをしつこく
繰り返せすことで状況は悪くなりますし
情緒は不安定で疑り深くなります

万が一ジストニアだったとしても
誘発させないようにそれまでとは
違った弾き方をすればいいのです

『どうして弾けなくなるの?〈音楽家のジストニア〉
の正しい知識のために』
音楽之友社

ジストニアは治ると言えるにもかかわらず
マスコミは「原因も治療もわからない難病」
と報道します
無責任なネットの情報を見て
治らないんだと思ってしまいます
音楽家のジストニアは
難病の背中や首のジストニアとは違うのです

腱鞘炎だろうがジストニアだろうが
上手くいかないところを
ひたすら練習で克服しようとする
むきになって力を入れた動きでも
身につけてしまいます

痛いとか指が思うように動かないとか
そんな奏法はやめるにこしたことはありません

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