奏法に関する本

『自分の音で奏でよう! ~ベルリン・フィルのホルン奏者が語る異端のアンチ・メソッド演奏論~』
ファーガス・マクウィリアム 2016 ヤマハミュージックメディア

本文より

音楽的に良い演奏をするのは、単に優れた演奏をするよりも、肉体的に楽だという事実を認めないことが、痛みに追い打ちをかける。

なじみがあるもの、明らかに間違ったものでも練習を続けるうちに頭や体が欠陥のあるテクニックを身につけてしまう。

慣れてしまったために「正しい」と感じてしまう。 

 

アンブシュアに関して;
唇の筋だけでなく、舌や顎、空気の流れに応じて変化する。

変化する空気のスピードや圧力に合わせて変化させる骨や筋、脂肪の関係性で柔軟でダイナミックなもの。

ホルンだけでなく管の方におすすめです。
“異端”とありますが、とてもまっとうな内容です。 

「演奏の教則本と、6797のいいね!」 

 

『ハヴァシュ・バイオリン奏法ー力みをとり、あがりを克服すアプローチ』
 カトー・ハヴァシュ 2015 ヤマハミュージックメディア

力まなくてすむ手、持ち方をわかりやすく書いてあります。

音楽で表現するという基本の考えがしっかりしていれば、自分の手と格闘しなくてすみます。

弾きやすくなる手の使い方と、練習についての考え方の両面から力みで表現する動きを邪魔をさせません。

 

本文より;
身体を完璧に協調させることによって生じる、力みのないコントロールによってこそ、創造力は解き放たれるのだ。

「バイオリンで弾きやすくなる本」 

 

耳と感性でギターが弾ける本』トモ藤田 2010リットーミュージック

バークリー音大でプロになる人を教え直す基礎練習

「基礎と音楽能力を育てる本」といい変えられます。

「練習の極意の続き」

からだで変わるピアノ』宇治田かおる 2011春秋社

解剖や運動理論はありませんが、手の動かし方をわかりやすく書かれています。

パスカル・ドゥヴァイヨンのピアノと仲良くなれるテクニック講座』
  村田理夏子訳 2011音楽之友社

 姿勢、手指の動かし方から暗譜まで。
 レガート奏法をクラッシックの譜例を交えて、丁寧に説明。

『ピアニストへの基礎』田村安佐子 1990筑摩書房

クラッシックで難しい技巧も、基本的な手の使い方が大事と教えられます。

中村紘子著『チャイコフスキーコンクール』で、その奏法を“空前絶後”と称された安川加寿子氏が前書き。 

『音楽家なら誰でも知っておきたい「からだ」のこと
アレクサンダー・テクニークとボディマッピング』
バーバラ・コブナル 誠信書房

『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』
トーマス・マーク 春秋社

などアレクサンダー・テクニークの本。

体の仕組みを図入りで説明。
良書ですが、実際にこれらを読んで理解したり、弾けるようになるのは現実厳しいです。


練習やモチベーションに関する本

『直伝指導! 実力派プレイヤーへの指標』
佐久間正英 2013リットーミュージック

バンド向けにプロの練習の仕方を直伝。

音程やリズムにシビアになるために、練習の目標や足らないものは何かを考えること。

「練習の極意」

 

『才能を伸ばすシンプルな本』
ダニエル・コイル2013サンマーク出版

本文より;

単なる繰り返しではなく、本物の練習をすること。
(SAXの練習で)
基本的なスキルを身につけて次に進むことではなく「もっとも重要なこと」が並外れて上手くなること。

チェロのヨーヨー・マは最初の数分は一つひとつ音を弾く練習する。

ハードスキルを磨いておくことが、全ての基盤にある。

完璧な部分をつくる努力。

人間はたった一日で変化をとげることができない。

同じ作業を繰り返しながら少しずつ上達していく。

NY州のメドウマント音楽学校では、超スローペースの演奏で、小さなミスを修正してより高度な演奏にする。

超スローモーションの練習は拡大鏡。

ミスをはっきりと認識し、修正をする。

大切なのはどれだけ速くできるかではなく、どれだけゆっくり正確にできるか。

「なぜ練習しても楽器が上達しないのか?」 

 

『集中力 人生を決める最強の力』
セロン・Q・デュモン 2011サンマーク文庫

普通、モチベーションは続きにくいものです。

例えば貧しさの中、世界一になるためにあきらめなかった、ピアニストのランランさん(『奇跡のピアニスト 郎郎自伝』)。

何があってもやり続ける、強烈なマインドの高さがあります。

目標に向かってやる気を維持するための精神論。

本文より;
私達は集中を通して、自分の理念を形あるものにしていきます。

あなたの将来を決めるのは、あなたが今形作っている理念です。

なぜこんなに多くの人が挫折するのでしょうか?

それは、精神的な習慣になるまで、意思を抱き続けないからです。

「自分の能力をフルに高め、最高の可能性を引き出すために努力しよう」という決意を、呼びおこすことです。

大切なのは能力ではなく、やろうという意思だということです。

個人的におすすめの本

『絶対音感』最相葉月 2006新潮文庫

音楽家ではない著者が、音楽家や聴覚研究者らを取材したノンフィクション。

五嶋みどりさん、渡辺香津美さんら。

音楽教育や音楽と科学について考えさせらます。

「本の紹介『絶対音感』」

『黒人リズム感の秘密』七類誠一郎 1999郁朋社

著者は2010年に逝去した、NYで活躍していた日本人ダンサー。

リズムやノリ、黒人がリズミカルに動ける理由や日本人との違い、ジャズやヒップホップなど音楽の歴史や、ミュージシャンも少し出てきます。

筋のやわらかさや脱力などが、腕のしなりやリズムの反復運動に必要というところに共感します。 


『手と脳』久保田競 2010紀伊國屋書店

著者は京都大学霊長類研究所神経生理研究部門教授。
解剖用語が多いです。

本文より;
器用さとは何か

動作を行う直前に、前頭前野のなかに動作のプログラムができていて、つぎに行う運動の強さ、方向などの予測がされている。

①受容器と筋肉(効果器)のフィードバックが時間的空間的に組織化されている
②時間的空間的な運動パターンが形成されている
③時間関係の予測と順序だった段階的な反応が行われる

この三要素がバランスよく働いて、器用さが生まれるのである。

運動の学習と年齢 
どんな年齢の人でも、作業曲線を描いて器用さを測定するかぎり、たえず向上はみられる。

手を使うとき、そして器用に使えるようになるときには、運動野の椎体路ニューロンや脊髄の運動ニューロン、前頭前野の出力ニューロンの樹状突起に変化が起こってシナプス棘の数が増え、神経回路が有効に働くようになって器用な運動ができるようになるのである。

シナプス形成は老年より幼若年の頃のほうができやすいから、手の運動を覚えるのはわかいときのほうがよいということになるのである。

「左手、左足、左利きの楽器練習」

記事内で紹介した本

以下、「記事」ー『本のAmazonへリンク』

「演奏のために筋トレしたらダメな訳、イチロー選手に学ぶ」

『「奇跡」のトレーニング』
『小山裕史のウォーキング革命』

「元気な高齢者になろう」ー『脳を鍛えるには運動しかない!』

「E.YAZAWAは日本のヒストリー」ー『成りあがり』『アー・ユー・ハッピー?』

「心を落ち着かせる呼吸ー『養生訓』

「続、なぜ練習しても楽器が上達しないのか?」ー『ギタリスト身体論ー達人に学ぶ脱力奏法ー』

「演奏の教則本と、6797のいいね!」ー『ミスタッチを恐れるな』

「僕らが作ったギターの名器」ー『僕らが作ったギターの名器』

「演奏は音楽に色をつける体の動き」ー『俺が叩いた。』村上修一

「ミュージシャンが筋トレすると演奏しやすくなるか?」ー『ぼくらの身体修業論』

「強力なモチベーション」ー『7つの習慣』

「Musician’s Dystonia」ー『どうして弾けなくなるの?〈音楽家のジストニア〉の正しい知識のために』

「腱鞘炎を検証しよう」ー『ピアニストならだれでも知っておきたいからだのこと』

 


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